育てたい子
今日はちょこっとクリニックにおりました。
当院は完全予約制なので、予約時間の前後には他の親子さんとロビーで一緒になりますが、20~50分ほどは一組だけ院内にいらしゃることになります。親御さんが診察室で院長とお話をされている間に、お子さんだけロビーで遊んで待っているという様子も多いわけですが、時間が許せば遊んでいるお子さんや一緒に来ているごきょうだいさんとあれこれ遊びつつ、行動観察などもしたりしています。
診療にいらっしゃるお子さんですから、ご家庭や集団生活の場で何らかの課題が明らかになっているお子さん方ですし、多動だとか、集中力が無いとか、人見知りが激しいとか、初めての場所は苦手だとか、乱暴であるとか、言葉などが遅れているとか、譲れないとか、学習上の問題があるとか、人間関係がうまくいかないとか・・・色々な訴えを持っていらっしゃるわけです。
ですが、ロビーで一緒に遊んだお子さんは例外なく「また来たい」と言いながら帰っていきますし、「一つの遊びに集中できず、すぐに関心が移っていく」というお子さんでも、ADHD的な多動の様子を持っているお子さんでなければ、20~30分でも一つの遊びに集中することが出来ますし、「片付けなくて困っている」というお子さんが、出した玩具や本などを片付けずに帰ったこともありません。
関わり方のコツと遊びの広げ方、最初はお子さんの方からの要求や提案を聞きいれつつも最後にはこちらからの指示で行動に持って行くための言葉の掛け方など、実はそれほど大変でも勉強しなけりゃならないわけでもなかったりします。要は、子供の関心事に自分がどれだけ乗れるか+遊びの中に指示や順番待ち、負けてみる、途中で変更する、途中でやめさせる・・・などの要素を自然な形で大人が入れられるか?によるところが大きいと思います・・・これは専門家じゃないと出来ないわけでもありませんし・・・。
私達が遊びながら見るポイントは、どのようにして遊びを構成しているのか?どのようにして自分の行動に見通しを立てているのか?・・・つまり、「出来た」ということが大事なのではなく、出来るまでにどのように考えて行動しているお子さんなのか?というところを注意して観察しています。
数種類のパズルが一緒に入ったケースからバラっと床にパズルを置き、同じ種類のピースをかたまりの中から一つ一つ探して組み合わせていたお子さんが、「あ、消防車のパズルだけあつめてからやろう」・・・などという言葉を吐いたらもうこっちのモノ・・・そんな言葉を聞き逃さないことがとても大切です。
時々、一緒に関わったお子さんの中に、「このお子さんを自分で育てることが出来たら、どれだけ伸ばしてやることが出来るだろう?」と思えるようなお子さんに出会う事があります・・・以前記事中に書いていた、「この子の親になりたい」ということとは少し別です。
本来持っている力が特性故に発揮されておらず、日々直接関わる周囲の身近な人たちが、マイナス要素になっている特性を上手く整理してあげられず、持てる力を認めてもらえずに、「困った子」となってしまっていることが、非常に残念でもったいないと感じてしまうからです。
就学前後~小学校卒業までの時間はその先の生活に比べるとまだ余裕があります。その時期になんとか密に関わることが出来ないものだろうか?塾みたいなのでもやっちゃおうか・・・などと考えることもあります;;;
「親御さんや先生にその関わり方を教えて、身近な周囲の人たちが支援できるように・・・」という形で現在は大人へのサポートを行っていますが、残念ながらそれではどうしても時間がかかりすぎることと、上手く出来るまでに空白の部分が出来てしまいます・・・そんなロスを出してしまうのが本当にもったいなくて悔やまれます。
ロスを少なくするためには、大人の学びはとても大切です。
「自然に、あるがままに」ということが、お子さんの首を段々しめていっていることがあるということもお忘れなく。









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