異なる感覚
色々な事件を読むにつれ・・・特に海外の人たちと関わりを持つ場合に注意をしておかなければならないこともたくさんありますね。
高校生の頃は交換留学生の受け入れも各学年で行われており、アメリカ、カナダ、アジア、フランスなどからの留学生がやってくる前には、その国の文化や個人の信仰する宗教が分かっている場合には、事前の学習なども行われていました。宗教的な制限のあることで留学生がやれないこと、異なる生活習慣や文化でなかなか説明を行っても留学生が受け入れ難いだろうこと、どのようなしつけが行われているか、日ごろ日本人が使ってしまう言葉で、その国の人が聞けば不快に思うこと・・・。これは横浜に居た頃も同様でした。
花子の通っていた幼稚園にはアメリカ、フランス、アジア、スペイン、オランダ・・・などの親御さんを持つお子さんもありましたから、保護者会などで当の親御さんから自国の習慣や文化、日本に来て不思議に思う事や受け入れにくいことなどのお話を聞く時間が設けられたこともあります・・・私が高校生の頃も、花子の園でも、共通して言われていたことが、「知っていれば、お互いに不愉快な思いをすることは減り、気をつけられるようになるし、忘れてしまってうっかり言ったり・やったりしても訂正がしやすい」・・・ということでした。
また、私自身が色々な国の人々と接し、お話をしていく中で学んだことも多くあり、時を経て、現在私が行っている仕事に対する姿勢や想いの根の一つになっています。
神社に向かう石段に椿の花が落ちているのを見て、わたしは冬の風情を表しているものとして感慨を深くしましたが、ドイツの人はそれを見て、「神を祭る場所なのに何で掃除しないんだ?」と言いましたし、とあるアジアの国の人からは、「あなたはとても良い人だけど、残念ながら日本人」と言われたこともあります。韓国出身の人からは、「お茶碗を持って食べているのを見ると、どうしても行儀が悪い!って思っちゃうのよ~」とか、「日本では40人のクラスだと“多い!”って御騒ぎだけど、韓国では50人とか60人のクラスを先生一人で教える、ということがあったから、不思議でしょうがないのよね」「韓国の人は朝鮮人参を皆大好きみたいに思っているかもしれないけど、あれは結構苦くて小さい頃は苦手な人も多いのよ」などと聞いています。
ブラジルの人は、「日本人の名前で聞く音が、実はブラジルの人には不愉快な意味がある。なのでニックネームで呼んでもらうようにした方がいい」と教えてくれますし、中国の人はメンツにこだわるので、人前でその人を罵倒したり、皮肉を言わないように。愛の鞭とか、親心で他人を強く叱るとか、そんなことは長く付き合いを持たないと分からない事だ、と聞かされました。ヨーロッパの人たちの中には、自分の子どもが他人にぶつかった時に、ものすごい勢いで自分の子どもを叱る人がありますが、それは「他人に迷惑をかけちゃダメでしょ!気をつけなさい!」ではなく、「あなたが損をするのよ!気をつけなさい!」という理由だったりしますしね。
ここは日本なので、日本人の考え方やルールやマナーをしってもらい、それに理解を示したり、守ってもらうことは必要なことで大事なことですが、相手が譲れない自国の文化や慣習、生活上のマナーやルールなどを知り、それに配慮をすることも大事なことです。
「子どものようにかわいがる」ということが、当の相手によっては、そのように受け取っていない事もあります。異文化圏の人々とともにすごすためには、必ず最初に、双方向からのお互いの文化に関する理解を促す準備が必要になります。
特にアジアの国々の人たちの中には、日本や日本人に対するマイナスの公的教育を受けている人たちや、そのお子さんである人たちも多いので、彼らのプライドのある場所、には十分に配慮をしなければなりません。
「人間同士、お互いに気持良い付き合いを心掛ければ、必ず理解しあえる」・・・気持ちの良い付き合い方の場所が違っていれば意味はありません。
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